木明和人に聞く!
青森県の取り組み
水産業の振興について
むつ湾における持続可能な水産業の実現には、栽培漁業の推進も重要と考えるが
県は、どのように取り組んでいくのか?
令和3年度のホタテ貝の生産額が2年ぶりに100億円を突破したが、ナマコやカレイなどの漁獲数量は近年減少傾向にあります。むつ湾主力生産品のホタテガイの安定生産と共に種苗を放流して水産資源の拡大を図る栽培漁業を一層推進することが重要でです。そのため、ナマコの種苗生産を漁協自らができる技術の確立や増殖所の整備に取り組みます。
マコガレイの種苗放流に適した条件を解明するほか、ヒラメ、アイナメ、アワビの種苗の生産性や放流技術の向上や、水産加工業の輸出に向けたHACCP対応施設の整備の支援などむつ湾の水産業が持続的なものとなるよう関係団体と協力していきます。
地域公共交通のデジタル化について
青森県バス事業者におけるICカード導入の促進が必要と考えるが県はどのように取り組んでゆくのか?
地域公共交通にICカードを導入することは、コロナ感染拡大防止と利用者の利便性向上、運行の効率化の麺から有効であると考えます。県ではバス事業者に対しICカード導入のアドバイザー派遣や導入経費の助成により2023年春には県内路線バス利用者の9割の方々がICカードを利用できる環境が整う見込みです。今後も地域公共交通の活性化・利便性に取り組みます。
青森県の県内就職促進と産業人材の育成について
新規高卒者の県内就職に向け、県はどのように取り組んでいくのか?
新型コロナウィルスの影響により新規高卒者の進路選択で地元志向が強くなっており、県では好機ととらえています。
高校生と県内企業の相互理解を深めることが重要であり、県外就職の割合が高い県立工業高校において企業PRイベントや若手社員との座談会などを実施したほか、県立高校12校に就職支援員を配置し生徒や保護者等に県内企業の情報提供を行うなど、県内就職を希望する生徒のサポートを行っています。
さらに2023年度は、官民一体となった若者向けプロモーション活動を展開するほか、故郷に貢献する人材を育てる取り組みを一層強化していきます。